2020/12/16 コラム
30代で転職するときに知るべき全注意点と、成功を勝ち取る6ステップ
「30代で転職したいけど、失敗したくない。」「30代の転職者にはどんな能力が求められるの?」などと考えていませんか?
30代の方は、今までのキャリアを生かした転職がしやすいので、年収アップに大きく期待を持つことができます。
ただ、30代の求職者に企業が求めていることを理解しないまま、転職活動をしてしまうと、思うように進まないことも…。
そこでこの記事では、30代が転職の成功するためにやっておくべきポイントと、30代におすすめの転職エージェントをご紹介します。
ぜひ参考にしてください。
目次
30代で転職活動をする前に知っておくべき2つの注意点
まずは、30代で転職活動をする前に知っておくべき注意点を2つ解説したいと思います。
1.年齢が上がるごとに難易度もアップする
2.未経験業界への転職はきびしい
順番にくわしく解説していきますね。
注意点1.年齢が上がるごとに難易度もアップする
まず認識しておくべき注意点は、>年齢が上がっていくごとに転職できる難易度もアップしていくということ。
出典:厚生労働省
上記の表を見てみると、20代に比べて30代や40代になると入職者が減っていっていることがわかると思います。
そのため、30代で「転職を早めにしておきたい!」という方は、できるだけ早く転職活動をするようにしましょう。
注意点2.未経験業界への転職はきびしい
次に知っておくべき注意点は、未経験業界への転職はきびしいということ。
理由はシンプルで、30代の方は企業から見ると、即戦力として働ける人材として見られてしまうから。
出典:リクナビNEXT
実際にリクナビNEXTの調査でも、30代での転職は「かなり難しい」「やや難しい」と感じた方が65%以上もいました。
ただ、「難しくなかった」という方も35%ほどいるので、転職活動の取り組み方によっては不可能ではないといえますね。
30代で転職を成功させる6つのステップ
ここまでの注意点を見て、30代では早めに転職をした方がいいことや、未経験の業界への転職にもチャンスがあることがわかったと思います。
そこで次に、30代で「転職しよう!」と思った方が理想通りに転職を成功させるためのステップをご紹介していきますね。
STEP1.まずはスケジュールを立てる
STEP2.徹底的に自己分析をする
STEP3.企業・業界研究をする
STEP4.職務経歴書で「自分のスキル」を上手く伝わるように作成する
STEP5.面接で見られるポイントを押さえておく
STEP6.30代に強い転職エージェントに登録する
こちらも順番にくわしく解説していきます。
STEP1.まずはスケジュールを立てる
まず転職活動をする上で始めに行うべきことは、「いつ転職するか」を決めること。
いつ転職するのか期日を設定することで、準備や選考を受ける期間などを逆算することができます。
逆に期日を設定しておかないと、日々の業務にスルズル追われてしまい、どんどん年齢を重ねて不利になってしまうんです…。
そのため、まずはスケジュールを立てるべきなんです。
ちなみに転職活動を行ってから退職するまでは、3ヶ月から~半年かかることが一般的。
また退職を切り出してから退職するまでには、だいたい2ヶ月近くかかるため、スケジュール調整には注意しておきましょう。
STEP2.徹底的に自己分析をする
30代で転職したい方が次に取り組むべきことは、徹底的な自己分析です。
そもそも30代の方は即戦力であることが求められるので、「経験」や「できること」を自分の言葉ではっきり伝えられるようにしておきましょう。
たとえば「営業部で6人のチームをマネジメントし、前年より売上を10%伸ばすことができた。」といった経験などです。
また「新しい会社で何をしたいか」という部分が整理されていなければ、30代での転職先選びが失敗し、取り返しのつかないことになってしまうことも。
そのため、30代の方は過去・現在・未来に対する自己分析をして、自分の経験やできること、これから何がしたいかをまとめておきましょう。
STEP3.企業・業界研究をする
30代での転職は、同業種や同職種への転職が一般的。なので、「業界に対する知識があって当然!」という目で見られます。
さらに業界の知識だけでなく、「応募先の企業がどのような戦略を取っていくべきなのか」というところまでアドバイスができるほど研究しておきましょう。
STEP4.職務経歴書で「自分のスキル」を上手く伝わるように作成する
次に履歴書と合わせて書く、「職務経歴書」を自分のスキルを上手く伝わるように作成しましょう。
ただ企業が30代に求めるスキルは、「マネジメント経験」と「即戦力性」なので、20代のようなやる気アピールはNGです。
30代の転職者には即戦力が求められているので、自己分析でお伝えしたような「経験」や「できること」を数値と成果で提示しましょう。
STEP5.面接で見られるポイントを押さえておく
30代の転職者が面接を受けるときに見られる傾向は次の2つ。
- 即戦力になるか
- 他の社員と馴染めるか
採用担当者は上記2つのポイントを重視する傾向があるので、これら意識すれば、面接の通過率が大きくアップする可能性が高くなりますよ。
STEP6.転職エージェントに複数登録する
最後にやるべきことは、転職エージェントに複数登録することです。
理由はシンプルで、登録しておくと完全無料で転職相談に乗ってくれますし、求人の紹介から面接のセッティング、給与交渉など、転職に必要なサポートをしてくれるから。
さらにそれぞれの転職エージェントには、そのエージェントでしか取り扱っていない「非公開求人」も存在しているんです。
非公開求人とは、転職サイトなどで非公開になっている求人情報で、この中にはあまり表に出したくない好条件の案件が多く含まれています。
また転職エージェントは、企業の選考を突破するためのノウハウを多く保有しているので、いくつか登録して参考にしておくことをおすすめします。
とりあえず登録しよう!30代におすすめの転職エージェント3つ
それではここからは、とりあえず登録しておくべき30代におすすめの転職エージェントをくわしくご紹介していきますね。
(1)求人数No.1|リクルートエージェント
リクルートエージェントは、株式会社リクルートホールディングスが運営している転職エージェントです。
最大の特徴は、37万名の成功実績があるところ。その実績がノウハウとしてキャリアアドバイザーのサポートに活かされています。
また保有している非公開求人は、業界トップクラスの約10万件。金融・コンサルタント・経営幹部・営業・企画・事務・ITエンジニアなど、豊富なラインナップが揃っていますよ。
幅広い求人数を誇っているため、色々な業界を見るという意味でもとりあえず登録しておくことをおすすめします。
メリット
・非公開求人数が多い
・「面接力向上セミナー」などのサポートもある
デメリット
・担当によってサービスの質に差がある
(2)サポートに定評がある|doda
『dodaエージェント』は、パーソルキャリア株式会社が運営する国内最大級の転職エージェント。
dodaの求人数はトップレベル!さらに良くない口コミも少なく、「担当の質に差があまりない」という評判のエージェントなんです。
首都圏で転職を考えている30代にの求人にはもちろん強いですが、地方での求人も多いため、こちらも登録必須のエージェントといえますね。
メリット
・求人の幅が広い
・定期的にメールをくれるなどサポートが丁寧
デメリット
・非公開求人は職歴が低いと紹介されない
doda公式サイト
(3)求人が探しやすい|マイナビ
マイナビは転職活動をしようと思っている30代の方に、登録してもらいたい転職エージェント。
サポート体制が充実しているのはもちろん、「職種」「エリア」「キーワード」から求人を検索できる求人の探しやすさも特徴的です。
ただ、求人数はリクルートエージェントと比べると少ないため、良い求人を見つけるために、他のエージェントと併用することをおすすめします。
メリット
・求人が探しやすい
・履歴書などの添削をしてもらえる
デメリット
・求人数がすこし物足りない
マイナビ転職公式サイト
併用におすすめ!目的別におすすめの転職エージェント5つ
ここまではまず登録すべき、定番の転職エージェントをご紹介してきました。
次に、上記のエージェントと併用におすすめの転職エージェントを目的別に5つご紹介していきたいと思います。
1.外資系に転職をしたいなら|エンワールド・ジャパン
2.キャリアに自信があるなら|キャリアカーバー
3.ITエンジニア・クリエイターが多い求人なら|レバテックキャリア
4.IT・Web・ゲーム業界が多い求人なら|Geekly
5.女性特化のサービスなら|マイナビエージェント(女性版)
順にくわしく解説していきますね。
外資系に転職したいなら|エンワールド・ジャパン
エンワールド・ジャパンは、外資系企業やグローバル企業の求人案件に特化した転職エージェントです。
最大の特徴は、年収800万円以上の求人が10,000件以上あるところ。なので、高年収を狙う方にもおすすめのエージェントなんです。
求人数が少ないところや、たまに対応が悪い担当者に当たるというデメリットもありますが、親身なサポートや的確なアドバイスなど、ハイクラスの企業を狙う方には大きなメリットがありますよ。
メリット
・外資系企業の募集が多い
・高収入を狙える求人も多い
デメリット
・求人数がすこし物足りない
キャリアに自信があるなら|キャリアカーバー
キャリアカーバーは、リクルートが運営するハイクラスの企業へ転職したい方向けの転職サービス。
ヘッドハンターを選んで相談することもできますし、登録だけして好条件のスカウトも待つことだけもできます。
年収800万円~2,000万の求人が豊富に揃っているので、高年収を狙う方はぜひ一度登録してみてくださいね。
メリット
・高収入を狙える求人が豊富
デメリット
・ベンチャー企業の求人は少ない
ITエンジニア・クリエイターが多い求人なら|レバテックキャリア
レバテックキャリアはエンジニアやクリエイターの転職に特化しエージェントです。
キャリアアドバイザーもSEなどで働いていた経験のある人が多いため、他のエージェントにはない生の声を聞くことができるというメリットがあります。
さらに最新の専門知識を持っている方も多く、市場価値をはっきりと伝えてくれるので、一度話を聞いてみることをおすすめしますよ。
メリット
・IT業界の求人が豊富にある
デメリット
・地方の求人は少ない
IT・Web・ゲーム業界が多い求人なら|Geekly
Geeklyは、IT・Web・ゲーム業界を専門としている転職エージェントで、とくにゲーム業界への転職に強いという特徴があります。
実際に、IT・Web・ゲーム業界を専門とするマイナビクリエイターの求人数は約2,000件ですが、ギークリーは7,000件以上も求人を保有しているんです。
さらに1次面接確約サービスというものがあり、職務経歴書を企業の採用担当者に見てもらい、マッチした希望者には面接確約のスカウトが送られるという強みも持っています。
ギークリーは登録して職務経歴書を見てもらうだけで、採用担当者から1次面接を確約した状態でスカウトが受けられるため、ぜひ登録してみてください。
メリット
・ゲーム業界の求人が豊富にある
デメリット
・関心のない分野の求人を紹介されることもある
女性特化のサービスなら|マイナビエージェント(女性版)
マイナビエージェント(女性版)は、女性に特化したサービスで、女性コンサルタントの多く在籍しているという特徴があります。
DODAやリクルートなどに比べると登録者数は少ないものの、少ないからこそサポートが丁寧なため、とても満足度が高くなっています。
キャリアアドバイザーによる書類添削や面接対策など、丁寧な転職サポートを受けたい女性の方は、ぜひ登録してくださいね。
メリット
・女性のコンサルタントが多く在籍している
デメリット
・ハイキャリアの求人は物足りない
これらのエージェントで内定をもらったら、条件交渉と退職手続きを行おう
転職エージェントで内定をもらった場合、入社日や給与などの条件交渉と、在籍中の会社での退職手続きが始まっていきます。
転職後の待遇や給与については、転職先の企業にあらためて面談を申し込んでみましょう。
理由は、面接の中で細かな条件交渉をするのは難しいから。企業ももちろんそれを理解しているので、そこまで不快に思われることは少ないですよ。
また30代の場合だと、入社日と退職日の調整がとても面倒になってしまうことも多いので注意が必要になります。
なぜなら30代の会社員は、企業内で中核的な役割を担っていることが多いから。なので、退職するということを伝えたときに、強く引き止められることがあるんです。
そのため退職をしっかり承諾してもらえなければ、業務が引継げなく、退職すること自体が遠のいてしまいます…。
なので、退職を引き止められた場合は、お互いが納得できるよう、上司としっかり話し合ってくださいね。
まとめ
今回は30代での転職について、知っておくべき注意点や転職を成功させるステップなど、幅広くまとめました。
再度お伝えすると、
・30代の転職は早めの方がいい
・スケジュールを立てて、自己分析をしっかりする
・複数の転職エージェントに登録し、自分とマッチする企業を見つける
転職は人生の中でも重要なことなので、しっかり考えて企業を選ぶようにしてくださいね。
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