2020/12/16 コラム
「在職中」に転職を成功させる2つのコツと、知っておくべき全注意点
一般的には、「転職活動をするなら在職中にするべきだ。」と考えられています。
理由はシンプルで、退職をしてしまうと収入がなくなるから。なので、金銭的な余裕があるうちに転職活動はした方がいいと考えられています。
そうはいっても、「在職中に転職活動なんてできるの?」「時間がない…」と感じる方もかなり多いと思います。
そこで今回は、「在職中に転職をさせる2つのコツ」を、分かりやすくまとめてみました。
最後まで読めば、在職中に転職活動を成功させるコツだけでなく、転職する前に知っておくべき注意点まで知ることができますよ。
ぜひ参考にしてください。
1.在職中に転職活動を行うべき2つの理由
まずは、「なぜ在職中に転職活動を行うべきなのか」その理由について、企業側と転職者側の両者の目線も合わせてご紹介したいと思います。
理由1.転職者は、離職後に転職活動をするとデメリットが多くなるから
1つ目の理由として、転職者側は離職後に転職活動するとデメリットが多くなるからなんです。
離職後に転職活動を行うデメリットは、次のとおり。
・収入がなくなるので、金銭面に不安が出る
・辞めたあとは時間に余裕ができるため、ダラダラしてしまう
・「早くしないと!」と焦ってしまい、合わない転職先を決めてしまうこともある
・働いていない期間が長いと、スキルが落ちてくる
一見、「離職後は時間があるから、転職活動をゆっくりできる!」と考えてしまいがちですが、離職後は時間的なゆとりがある分、ダラダラと転職活動をしてしまう方も多くいるんです。
もし、ダラダラと転職活動をしてしまい、3ヶ月以上無職の期間が続いてしまうと、選考でマイナスになる企業が増えてくるというデメリットもあります。
そのため、「無職期間は、資格取得の勉強していた!」といった方は、企業にフォローができますが、何もしないで時間だけ経ってしまうことには注意してください。
理由2.企業側にとって、在職中の転職活動はマイナスにならないことが多い
2つ目の理由は、在職中での転職活動は「企業側にとってもマイナスだと考えないことが多い」からです。
在職中に転職活動をしても大丈夫なのか、転職活動を考えている人は不安になりますよね。
でも、転職エージェントのワークポートが行った調査によると、企業側は「在職中であっても退職後であっても選考に影響することはない」とする意見が7割を占めていました。
選考において、在職中の場合と離職中の場合、どちらが有利なのか?|ワークポート
上記の表を見てわかるとおり、企業側は「在職中でも離職後でも関係ない」と考えており、さらにどちらかといえば「在職中のほうが有利」とする企業が多いようです。
企業からするとどちらでもいいのであれば、転職者から見たときにデメリットの多い離職後の転職活動はおすすめしません。なので、在職中に転職活動をした方が良いといえますね。
じゃあ在職中に転職活動するデメリットは?
ここまでは、在職中に転職活動をするべき理由をお伝えしてきましたが、「在職中に転職活動をするデメリットはないのか」気になりますよね。
在職中に転職活動をするデメリットは、次の2つです。
・仕事と転職活動の両立が難しい
・「すぐ入社してほしい!」という企業からは内定がもらいにくい
という2点がデメリットになりますが、どちらもカバーしやすいデメリットです。
そこで次に、在職中に転職活動を成功させるコツをお伝えするので、参考にしてみてください。
2.在職中に転職活動を成功させる2つのコツ
在職中に転職活動を成功させるコツは、次の2つです。
1.休日やスキマ時間に自己分析をする
2.転職エージェントを賢く利用する
順番にくわしくご説明していきますね。
コツ1.休日やスキマ時間に自己分析をする
まず、在職中や離職後に限らず、転職活動でもっとも重要になる「自己分析」を休日やスキマ時間に行うようにしましょう。
そもそもですが、自分の興味や価値観、将来の目標、企業研究がはっきりしていない状では、退職後に時間があったとしても転職活動はうまくいきません。
あなたは、「なぜ転職したいのか」「どんな企業に行きたいのか」をまず明確にするために自己分析が必要になります。
ただ、自己分析はかなり時間がかかる作業になるので、休日や平日のスキマ時間にじっくり取り組むようにしましょう。
コツ2.転職エージェントを利用する
とはいっても、自己分析や企業研究を休日やスキマ時間にひとりだけで取り組むのは、なかなか難しいですよね。
そこで私がおすすめしたい方法は、転職エージェントを賢く利用するということ。使ってみると、さまざまなメリットを得ることができます。
・キャリアの専門家に相談できる
・履歴書などの書類を添削してもらえる
・面接の日程をうまく調整してもらえる
これらのメリットがあるにもかかわらず、転職エージェントの利用は無料!内容については、順番に解説していきますね。
(1)キャリアの専門家に相談できる
転職エージェントには、「キャリアアドバイザー」と呼ばれる専門家が在籍しているので、さまざまなアドバイスをしてもらえます。
アドバイスの内容は、アドバイザーの経験を話してくれるだけではなく、転職者の関心に合った企業や、入社希望日に合った企業を紹介してもらえます。
さらに今後のキャリアに関しての悩みや疑問点もしっかりと聞いてくれるため、どんどん相談するようにしましょう!
休日やスキマ時間に、ひとりで経歴の棚卸しや企業研究した内容について、しっかり助言してくれるため、転職活動がとてもはかどりますよ。
(2)履歴書などの書類を添削してもらえる
ほとんどの転職エージェントでは、自分が書いた履歴書や職務経歴書の添削をしてもらえます。
キャリアアドバイザーにアドバイスをもらうことで「どうすれば受かるかな…」と悩む時間が減りますし、自己流でイチから転職活動するよりも負担が少なくなります。
書類の添削に関しても、専門家の目線で「選考に受かる書類」を一緒に作ってくれるので、時間や手間を省くことができますよ。
(3)面接の日程をうまく調整してもらえる
在職中に転職活動をする上で、一番苦労するポイントは面接の日程調整。とくに平日が仕事だと、日程を合わせるのが難しいですよね。
でも転職エージェントを利用すると、面接の日程をうまく調整してくれるんです!
「この時間は働いている時間だから、面談日時を調整してほしい」という交渉も、エージェントが行なってくれます。
ただ、どうしても都合がつかない場合もあると思うので、そのときは有給休暇を取得して面接の日程を調整するようにしてください。
とりあえず登録しておこう!おすすめの転職エージェント3選
ここまでで、在職中の転職活動をするときは、転職エージェントを利用したほうが効率よく行えるというとこをご理解していただけたと思います。
ただ、「そうはいっても、どんな転職エージェントを使えばいいのか分からない…」と感じる方もとても多いと思います。
そこでここからは、とりあえず絶対に登録しておくべきおすすめの転職エージェント3つを厳選したので、順にくわしくご紹介していきますね。
(1)求人数No.1|リクルートエージェント
リクルートエージェントは、株式会社リクルートホールディングスが運営している転職エージェントです。
最大の特徴は、37万名の成功実績があるところ。その実績がノウハウとしてキャリアアドバイザーのサポートに活かされています。
幅広い求人数を誇っているため、色々な業界を見るという意味でもとりあえず登録しておくことをおすすめします。
メリット
・とにかく求人数が多い
・「面接力向上セミナー」などのサポートもある
デメリット
・アドバイザーの質に差がある
(2)サポートに定評がある|doda
『dodaエージェント』は、パーソルキャリア株式会社が運営する国内最大級の転職エージェント。
dodaの求人数はトップレベルで、さらに「キャリアアドバイザーの質が高い!」という口コミの多い転職エージェントなんです。
首都圏での求人にはもちろん強いですが、地方での求人も多いため、こちらも登録必須のエージェントといえます。
メリット
・求人の幅が広い
・定期的にメールをくれるなどサポートが丁寧
デメリット
・職歴が低いと非公開になっている良い求人を紹介してくれない
(3)求人が探しやすい|マイナビ
マイナビも転職活動をしようと思っている方に、登録してもらいたい転職エージェントです。
サポート体制が充実しているのはもちろん、「職種」「エリア」「キーワード」から求人を検索できる求人の探しやすさも特徴です。
ただ、求人数はリクルートエージェントと比べると少ないため、良い求人を見つけるためには、他のエージェントと併用することをおすすめします。
メリット
・求人が探しやすい
・履歴書などの添削をしてもらえる
デメリット
・求人数がすこし物足りない
3.在職中の転職活動において注意するべき2つのポイント
最後に、在職中に転職活動をするときに、注意するべきポイントを確認しておきましょう。
1.引き継ぎを完璧にしておく
2.退社するときは繁忙期を避ける
こちらも順番にご説明していきますね。
注意点1.引き継ぎを完璧にしておく
まず、一つ目に注意しておきたいポイントは、引き継ぎを完璧しておくということです。
理由はシンプルで、引き継ぎをしておかないと、退職を引き止められてしまう可能性があるから。
上司は、人員が減ることによって社内の負担が増えることを懸念するため、とくに小人数で回している企業の場合は、全力で止めにかかってくるでしょう。
そのため、転職活動中から引き継ぎの準備をする必要があるんです。細かい資料作成や、必要なデータをまとめておくなど、数日間ですべての引き継ぎが終了するくらいまで、しっかりとした資料を作れていれば引き止められにくくなりますよ。
注意点2.退社するときは繁忙期を避ける
次に注意しておくべきポイントは退社する時期。業界にも違いますが、繁忙期とされる時期は避けたほうが無難です。
理由は上記と同じになりますが、忙しさを理由に退職が受理されない可能性もあるから。
また忙しいときは、社内の空気もあまりよくないため、退職しようものなら厳しい目で見られてしまうことも…。そのため、なるべく暇な時期に退職できるようにしましょう。
まとめ
今回は、在職中に転職活動をするべき理由や、成功させるコツ、おすすめの転職エージェントまで幅広くまとめました。
在職中の転職活動は忙しくなりますが、転職エージェントに複数登録し、うまく転職できるように取り組んでみてくださいね。
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